私はチェロという楽器に惹かれる。青年期に往年の名チェリスト、パブロ・カザルスが1929年頃収録のSPレコードの
音源をLPレコードにトランスファーしたのを入手。
パブロ・カザルスが奏でるチェロ独奏は貧しい音域ではあるが、それを超越して奏者の気迫がダイレクトに伝わり魂を
ゆすぶられて感動した。
それ以来チェロという楽器はバイオリンより遙かに深く広い可能性を持っている楽器と想うようになった。
時代がすすみ幾多の名チェリストたちの演奏がCDで再生され、それらは録音技術の進歩とともに遙かに豊かなサウンド
で楽しませてくれるが、パブロ・カザルスが残した演奏のそれと比べるとなにか物足りないものを感じる。
カザルスの演奏には言語で表現しきれない大切なものを感じさせ満足感を抱かせるのです。
この度は、カザルス賛歌をテーマに作画してみました。
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